(こはどこっ!?いったいなんなのっ!?なんで私がドラゴンに襲われてるのよっ!!)
・・・闇・・・そこは無限に広がる闇だった。
暗く、冷たく、何もない・・・闇・・・
その中で彼女は得体の知れないドラゴンに襲われていた。
彼女の名はコルネット。オレンジ村に住み、年は16歳になったばかり。両親は幼い頃になくし、いまは父方の祖父ムスタキとともに暮らしていた。
性格はというと、感情の起伏が激しく、すぐ顔に出てしまうが、いつも元気で太陽のように明るいことから友達も多いどこにでもいる普通の女の子だった。が・・・
ドシッドシッドシッ・・・・・・
「グルルルルルル・・・」
タッタッタッタッタッタッタッ・・・・・・
「はぁはぁ・・・はぁはぁ」
苦しかった。でも、走らなければならなかった。そうしないと絶対的な死がそこにあるからだ。歯を食いしばり、今にも心臓が飛び出そうになりながらも少女は走り続けた。
────しかし、限界だった。
一瞬、真っ暗だった目の前が真っ白になりそして・・・・・・
バタン!!
「痛っ!!」
ドシッドシッドシッ・・・・・・
「!!」
「キシャァァァァァァァァ!!!」
もうダメだと思った。死・・・・・・あとはそれを受け入れるしかないかと思われた。毒々しい臭いのするそのドラゴンの口から生えている牙がコルネットに近づく。そして・・・
「いやぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!」
カキィィィィィィン!!
・・・・・・・・・・・・・・・
彼女には何が起きたのか分からなかった。気がつくと目の前にはさっきまで彼女を襲い、今にもその牙が彼女を仕留めようとしていたドラゴンが一刀両断されていたのだ。そしてその前には一人の剣士が立っていた。
「大丈夫かい? ケガはないかい?」
急いで駆け寄り、彼はうつ伏せに倒れているコルネットを優しく起きあがらせ、そう言った。
どきっとした。
(え?わたし・・・どうなったの・・・助かったの・・・あそこに倒れてるのはさっきまでわたしを追いかけていたドラゴンよね・・・どうして倒れてるの? そう、この人・・・この人が助けてくれたのね・・・でも本当にこの人が倒したの・・・? あんなのをどうやって・・・ううん、そんなことはどうでもいい、わたしは助かったのよ・・・よかった・・・あ、ちゃんとお礼言わなくちゃ、おじいちゃんにいつも『助けてもらったらちゃんとお礼を言うんだよ。』って言われてるし。こし、ここは落ち着いて・・・せえぇぇ〜のっ)
「は、はいっ!」(えっ!?)
さらにどきっとした。その瞬間、真っ暗闇な世界は霧が晴れるようにいっぺんに吹き飛び、あたりはみどりいっぱいの清々しい風が吹く場所へと変わっていた。
(な、なに!?この人・・・なんて言ったらいいの!?すっっっっっっっっっっっっごく美形!!!!!どこかの騎士のような格好で、マントは情熱を思わせるような真紅。背は172ぐらいはあるわね・・・余分な肉もついてなさそうで腰もきゅっとしまってて、体重は・・・そうね、58キロってとこかな、顔・・・そう、顔よっ!これがまたいいわ〜♪ 口はキリッとしてて、そこから放たれる言葉はさぞかしあま〜い音色で聴く者のハートをギュッと捉えること間違いなし!鼻も細くて高くバッチグー!!見る者を魅了するその瞳はぱっちりして大きく、綺麗なブルー(イラストではグリーンだけど)♪ ああ・・・・・・この人よ。この人だわ・・・・・・やっと見つけた。わたしの王子さま・・・・・・ああ、わたしの王子さま・・・・・・ゥ)
・・・・・・って一気に壊れていくし。そうそう、わしゃ別に小説書こうとしてるんじゃないっての。ゲームの流れを書こうと思っただけなんだってば。そしたらなんかこんなふうになっちゃうし・・・第一、小説なんて書いたことないっちゅうの。あーやだやだ、なんか恥ずかしくなってきたよ・・・えぇ〜い!とっとと次いっちゃえ〜!!(核爆)
「だあぁぁ!やめれぇ〜!」
「ムチュ〜〜ゥ」
「だからやめれってぇ〜〜!!」
「う〜ん、王子さまぁぁゥもう離さないわよぉ。」
「ええ加減に目を覚ませぇぇ!!」
スパ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!
「いった〜いっ!なにすんのよっ!!」
「おはよ、コルネット。目ぇ覚めたぁ?」
「バッチリ覚めたわよ!
もぅっ!せっかく、いい夢見てたのに!」
「また、王子さまの夢?よく飽きないわねぇ。」
「ほっといてよ。いつか・・・・・・
そう。いつかきっと夢で出会ったような王子さまが・・・・・・」
「そんなのいいからさ。早く支度し。おじいちゃんが呼んでたよ。」
「はいはい。わかりましたよ〜だ。」
────ムスタキの家、コルネットの部屋────
コルネット「えっと、これでオープニングが終わりってやつね。」
クルル「って、ぜんっぜん分かんないじゃないのよっ!これじゃせっかく読んでくれてる人に失礼よっ!」
コルネット「そんなこと言われてもっ!これ書いてる人こういうのやったことないし、ただ単に思いつきではじめちゃっただけだから仕方ないでしょっ!
大体ねぇ、できるわけもないのにこんなことはじめるここの管理人が悪いのよっ、それをあたしのせいにする気!?失礼しちゃうわねっ!!」
クルル「そうそう、そいつが悪いっ、第一そいつそんなことやってる場合じゃないんでしょ?
この前の試験で成績ががた落ちだったそうじゃない、それに卒論も書かなきゃいけないって言ってたよ。」
コルネット「そうよ、それにこのHPだってほとんど他力本願じゃない。そんなヤツがこんなことできるわけ・・・・・・ベラベラベラベラ・・・・・
ムスタキ「おぉ〜い・・・コルネット〜」
クルル「??あ、忘れてたっ!コルネット!おじいさんが呼んでるよっ、こんなこと話してる場合じゃないよ。」
コルネット「・・・・・えっ、そ・・・そうだったわね、急がなくっちゃ!」
────ムスタキの家一階────
コルネット「したに降りていくと、おじいちゃんが見たこともないお人形をもっていたわ。
はじめは新しく造った人形なのかなって思ったけど、どうやら違うらしいの。」
クルル「そうそう、実はその人形は・・・」
シャルテ「はいっ、わたしシャルテです。よろしくおねがいします。」
コルネット「こんにちわっ、シャルテ。あのときとっても嬉しそうだったね♪」
シャルテ「とっても嬉しかったです・・・だって、うわさが本当だったのですから。」
クルル「うわさって?」
シャルテ「どこかの村にラッパを吹いて人形とお友達になれる女の子がいるといううわさです。」
コルネット「なんでわたしとお友達になりたかったの?」
シャルテ「それは、わたし、お姉さんを探しているんです。お姉さん、もうずいぶん前にいなくなってしまって・・・」
クルル「なんでいなくなっちゃったの?ケンカでもしたの?」
シャルテ「いいえ、違います。お姉さん『テラ』っていうのですけれど、前々から言っていたことがあったのです。『人間になりたい』って。でも理由は教えてもらえませんでした。結局、お姉さんがいなくなった日も、突然そう言って出ていってしまったんです。私、どうしていなくなっちゃったのか聞きたくて、知りたくて・・・それで・・・ここに来たんです。コルネットさんに会って一緒にいればいつかお姉さんに会えるような気がして・・・」
コルネット「・・・・・・そぅ・・・そんなことがあったの・・・わかったわっ、わたしにどこまで手伝えるか分からないけど、精一杯応援するわ!」
シャルテ「ありがとう、コルネットさん。」
クルル「よーしっ!そうと決まれば、コルネット!早速『ラッパ』よ♪」
コルネット「まかしといてっ♪」
そうしてシャルテはコルネットのラッパの力(?)によって仲間になることができました。
かなり雰囲気変えました。
ボクとしてもこっちの方が書いていて楽しいような気がします。
このお話はなんとかして書き上げるつもりです。
できるかぎりやっていきます。
書いた日:1999/01/09